理事長挨拶
医療法人 信和会
理事長 山中 若樹
リハビリテーション・慢性期・腎透析の医療と訪問看護を担う施設です
当施設のホームページをご覧になっていただき有難うございます。
日本は世界最速で超高齢化社会に突入しています。2023年の段階で65歳以上が総人口の29%を超え、2025年には団塊世代がすべて75歳以上の後期高齢者(old oldといいます)になります。そうかと思っていますと、さほど遠くない2040年には団塊ジュニア(1971-1974年生まれ)がすべて65歳以上の前期高齢者(young oldといいます)になります。近い将来、3分の1が高齢者で占められることになります。重要なことはそのような社会情勢に対応できる医療・介護・福祉体制の構築です。
戦前、川西航空機株式会社が経営していた4つの病院のひとつが「鳴尾病院」でしたが、戦後、1949年以降「明和病院」に呼称変更し、鳴尾の地で「お産から看取り」までシームレスに地域医療に取り組んでまいりました。しかし、今後の西宮市民の皆様のさらなる超高齢化を鑑みますと、慢性期医療を担う施設が益々必要になるとの判断で、「めいわリハビリテーション病院」を開設しました。回復期リハビリテーション50床、地域包括ケア50床、療養53床で構成される計153床の病院であります。コロナのような感染症患者さんも隔離療養できるように設計されています。特徴は腎・透析室、在宅医療に向けての訪問看護室を併設していることです。在宅医療に向けての橋渡しとなる医療施設です。主に急性期病院で治療を済ませた後のリハビリ、療養を目的とする施設です。通常の一般外来は行っていませんが、超音波、CTなどの検査は依頼に応じて行います。
場所は甲子園球場の南側で阪神甲子園駅からも近く、お見舞いに来られるご家族にとってアクセス上も便利です。どうぞ有効にご活用お願い申し上げます。
理事長プロフィール
生まれは兵庫県です。信州大学医学部卒業後は地元に戻り、兵庫医科大学で消化器外科医の道を歩みました。
専門は肝胆膵外科です。「とどまることは後退に他ならず」という信念で、大学病院時代は診療面におきましても、腹腔鏡手術をいち早く導入したり、生体肝移植の立ち上げに汗を流したりなどしながら、外科技術の開発に努めておりました。
大学病院から企業グループの明和病院に転勤後も「継続は力なり」と肝胆膵外科を積極的に推進してまいりました。
生涯研修に励むことは医師の社会的使命であることを念頭に置き、学会発表や院内研修などを強力に進め、多くの学会認定施設として成長してまいりました。また、臨床研修指定病院としての責務である研修医の教育にも力を注いでおります。
私の専門分野でもある肝がん(肝切除やラジオ波治療など)・胆道がん・膵がんの診療の件数も地域の先生方のご支援により県下で有数の施設に育ちました。
略歴
昭和50年3月 | 信州大学 医学部 卒業 |
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昭和50年5月 | 兵庫医科大学 第一外科 入職 |
昭和54年4月 | 兵庫医科大学 第一外科 助手 |
昭和58年6月 | アメリカ合衆国留学 ・カリフォルニア大学サンディエゴ校 ・ミネソタ大学 |
平成6年11月 | 兵庫医科大学 第一外科 助教授 |
平成13年3月 | 明和病院 外科部長 |
平成13年5月 | 明和病院 副院長 |
平成14年3月 | 兵庫医科大学 学外臨床教育教授 |
平成17年5月 | 明和病院 理事長・院長 |
平成28年4月 | 関西医科大学 臨床教授 |
令和3年6月 | 明和病院 院長退任 |
社会活動・資格
- 日本消化器外科学会 指導医・専門医
- 日本肝胆膵外科学会 評議員 高度技術認定指導医
- 日本肝臓学会 指導医・専門医
- 日本消化器病学会 指導医
- 日本外科学会 指導医・専門医
- 日本臨床外科学会 評議員
- 日本肝臓研究会
- 日本消化器病学会近畿支部
- 近畿外科学会 評議員
- Microwave surgery研究会 理事
- 米国外科学会(FACS)
- 関西学院大学 非常勤講師
- 関西医科大学 臨床教授
- 神戸国際医療交流財団 理事
- Best Doctors(2016-2021)
私の運営方針
- 1 和をもって貴しとなす
- 2 現場重視ー人事評価
- 3 全員参加型経営ー周知
- 4 徹底した縦割り意識排除:垣根なしの相互協力
- 5 問題点の可視化 臭くならないように蓋は早く開ける
- 6 現状維持は後退に他ならない
- 7 教育重視
健康経営について
明和病院は健康経営優良法人2022(大規模法人部門)に認定されました
昨今、職員の健康管理を経営的な視点で考え実践する「健康経営」が注目されています。「患者様を診る病院関係者がまず健康であるべき」との方針の下、「理念浸透型・健康経営」をモットーに当院も働き方改革、職員の院内スポーツジム利用促進、健診・ドックの推進や健康教育など健康管理に力を入れています。因みに、その1つとして「乳がん検査」を強く奨励して行ったところ、乳がんの早期発見に至った方が少なからずおられました。今後も職員の健康を最重要課題の1つと考え、現在、経済産業省の「健康経営優良法人」認定の継続に向けて取り組んでいます。