日本看護協会認定
認定看護管理者
- 滝内 弘江
がん看護専門看護師
- 末武 千香
がん看護専門看護師の役割は、がん患者さんの身体的・精神的な苦痛を理解し、患者さんやその家族に対してQOL(生活の質)の視点に立った高水準の看護を提供することにあります。1981年以来、日本人の死因のトップはがんです。全死亡者に占める割合は30%を超えており、2人に1人ががんと診断され、3人に1人ががんで亡くなっているといわれています。がんという命を脅かす病気を抱える患者さんやその家族は身体的な苦しみだけなく、精神的な苦しみとも日々戦っています。がん看護専門看護師は患者さんやその家族をサポートするとともに、チーム医療で活動する時のメディカルスタッフ間の意見調整や看護師からの相談対応や指導が主な仕事です。患者さんを直接的に支えるだけでなく、医療チームの中でも看護の中心となって動くことができるように努めていきます。
感染管理認定看護師
- 西 真由美
- 奥田 久美子
感染対策は、当院の患者さん・職員だけでなく当院に来られるすべての人達を感染のリスクから守るため重要です。感染管理認定看護師は、院内ラウンドを基本に現場で起こっていることを把握し、細菌検査室からの感染情報データを、集計分析しています。さらにそれを当院の感染対策に役立てるため、組織に働きかける事や現場にフィードバックする横断的な活動を行っています。
感染対策に関する事は、院内外のリソースとして活用される存在を目指しています。
当院は、年間3600件を超える手術を行う病院です。2人の感染管理認定看護師のうち、1人は院内全体を組織横断的に活動し、1人は中央手術・中央滅菌材料室に所属し手術関連の感染管理を中心に活動しています。
さらに、院内で仲間を増やしよりいっそうパワーを発揮できるよう、持ち前の笑顔とコミュニケーションで、がんばっています。
皮膚・排泄ケア認定看護師
- 末武 千香
- 森 知佐子
「皮膚・排泄ケア」とは、創傷(傷、床ずれ)・ストーマ・失禁を持った人に対して、障害がおきないよう、また障害を最小限にとどめるように関わるケアです。
創傷ケアでは、褥瘡(床ずれ)の発生リスクが予測される患者さんをラウンドし、使用寝具の調整やスキンケア指導を行っています。
ストーマの手術を受けることになった患者さんに対しては手術前からの関わりを通して不安の緩和を図り、社会復帰後もストーマをもったことが障害にならない生活が送れるように関わりを持っています。
また患者さんだけでなく、医療スタッフの知識・技術が向上し、さらによい援助が行えるように、指導、教育を積極的に行っています。
がん性疼痛看護認定看護師
- 二宮 由紀子
がん患者さんが抱える身体症状のひとつに「痛み」があります。
がん性疼痛看護認定看護師は、がんによって生じる痛みを緩和するための専門的な知識と技術を持ち、患者さんにあった薬剤の種類や量で症状を緩和できるよう努めています。
痛みは身体のつらさだけでなく、こころや社会生活にも大きな影響を及ぼします。患者さんが「自分らしく生きる」ことを実現し、満足できる生活を維持できるような関わりを行っています。
院内の活動では、緩和ケアチームに所属し、がん患者さんが抱える苦痛の緩和方法をスタッフと共に考えて実践しています。
訪問看護認定看護師
- 西田 奈美
看護は、あらゆる年代の個人、家族、集団、地域社会を対象とし、健康の保持増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和を行い、生涯を通してその最後まで、その人らしく生を全うできるように援助することを目的としている。(日本看護協会「看護者の倫理要綱」前文 一部引用)
訪問看護師はまさしく病むことで起こる問題、またその家族や取りまく環境を対象とし、「出来る事は何か」を患者さんと一緒に考え問題を解決し、住み慣れた場所でよりよく生きることを支援します。
訪問看護認定看護師として、訪問看護師のマルチな看護にスポットライトを当て、患者さんには「訪問看護を利用したい」訪問看護の経験のない看護師には「訪問看護をやってみたい!!」と思ってもらえるような活動をしていきたいと考えています!
がん化学療法看護認定看護師
- 秋吉 由利子
がん化学療法看護は抗がん剤の安全な取り扱いと適切な投与管理、副作用のマネジメントを含み、化学療法を受ける患者さん・家族が安全・安楽に治療できるように支援します。
個々の患者さんの状況に合わせ、QOLを考えながらセルフケア指導を実践し、外来化学療法室では、患者さん・家族に寄り添いながら治療の支援をおこなっています。
今後は、がん化学療法認定看護師として、病院全体におけるがん化学療法看護のケア向上にむけての活動を実践していきます。
緩和ケア認定看護師
- 泉田 日奈子
緩和ケアは、病気に伴う体と心のつらさを和らげ、その人らしく生きていく事を支えるケアの事です。私は、つらい症状を抱えながらも最期まで生を全うする患者さんの姿やこの人のためになんとかできないかと悩むご家族やスタッフの支えになりたいと思って緩和ケア認定看護師の道に進みました。
緩和ケアは終末期のケアだけではなく病期を問わず、病気に伴う身体や心のつらさがある患者さん・ご家族を対象としています。患者さんやご家族へ様々な側面で価値観・ニーズに応え、多職種と協働しながらケアの質を向上させることができるように努めています。
現在、一般病棟に勤務しながら緩和ケアチームの一員となり、スタッフと共に患者さんとご家族のつらさを和らげ希望を支えられるように関わっています。
クリティカルケア認定看護師
- 大倉 郁
クリティカルケア看護とは、様々な疾患や外傷などにより生命の危機状態に陥った人に対して看護ケアを提供することです。ICU・CCUをはじめとする急性期看護、救急看護だけでなく、在宅医療や終末期看護等あらゆる病期・病態にある患者さんが対象となります。
認定看護師として、生命の危機状態にある患者さんの病態変化を予測して重篤化を回避し、早期回復できるよう専門的な立場から支援しています。また、患者さんの症状及び重症度・緊急度に応じて問題の優先順位を迅速に判断し、適切な初期対応をスタッフへ指導しています。
また、ICLS講習におけるインストラクション、ブルーコールの事例検討、急変対応・フィジカルアセスメント等についての勉強会も行い、看護師がより高い水準で看護を提供できるよう努めています。
認知症看護認定看護師
- 天後 貴代
認知症看護認定看護師は、認知症のある方がどのような医療を受けたいかを考え、意思決定できるように支援を行う役割があります。
そのために認知症というフィルターをとおして患者さんを見るのではなく、認知機能のどの部分が維持されているか、どの部分が低下していて何を補えたらその人にとって心地よくいられるのかを見つけていくことが認知症看護において一番大切なことだと考えています。できることを支えることがその人らしさを保つことにつながると思い、日々認知症のある患者さんと丁寧に関わることを大切にしています。
患者さんの思いを少しでも理解し代弁できるように、チームだけでなくご家族や多職種と情報共有を行いながら、院内の認知症看護のケアの質が高まるように努めていきたいと思っています。
各協会・学会認定、その他の資格
厚生労働省 | 社会福祉士 |
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医療福祉連携士 認定委員会 | 医療福祉連携士 |
日本糖尿病療養指導士認定機構 | 糖尿病療養指導士 |
透析療法合同専門委員会 | 透析技術認定士 |
日本胸部外科学会/日本呼吸器学会/日本麻酔科学会 3学会合同呼吸療法認定士認定委員会 |
呼吸療法認定士 |
日本医師会/日本医療機能評価機構 | 医療対話推進者 |
日本インターベンショナルラジオロジー学会/ 日本心血管インターベンション治療学会 |
インターベンション エキスパートナース |
リンパ浮腫指導技能者養成協会 | リンパ浮腫指導技能者 |
日本消化器内視鏡学会 | 消化器内視鏡技師 |
臨床心臓病学教育研究会認定 | 循環器専門ナース |
日本臨床シュミレーション機構 | ISLSファシリテーター |
日本認知症ケア学会 | 認知証ケア専門士 |
日本人間ドック学会 | 人間ドック健診情報管理指導士 |
日本フットケア学会 | フットケア指導士 |
日本救急医学会 | ICLSコース |
日本救急医学会 | ACLSインストラクター |
日本救急医学会 | ACLSプロバイダー |
(都道府県) | 介護支援専門員 |
都道府県看護協会 | 災害支援ナース |
日本褥瘡学会 | 在宅褥瘡予防・管理師 |
日本抗加齢医学会 | 日本抗加齢医学会指導士 |
日本医療機器学会 | 第2種滅菌技士 |
ICLS部会
救急委員会の下部組織で、「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を目指し、全ての医療従事者に研修・教育を行い習得させ、よりよいチーム医療が出来ることを目的として活動しています。
全職員を対象に一次救命処置(BLS/AED)研修・講習を開催するとともに、年2回ICLSコース(日本救急医学会認定)の開催など、院内の心肺蘇生に対するスキルアップに努めています。