整形外科の先生によるレクチャー
2021年11月2日
明和病院のERには
転倒や事故によって搬送されて来る患者さんもいらっしゃいます
中には骨にひびが入ったり
骨折している方もおられます
そんな患者さんを診察するときに必要なスキルとして
シーネ固定やギプス固定があり、
今回はそれらの手技を整形外科の先生が
研修医に手ほどきしてくださいました
先ずはその前に、簡単に「シーネ」と「ギプス」の違いについて
「シーネ」は、水に浸けると数分間で硬化する板などを添木として、
包帯で固定する手技で、取り付けも取り外しも
比較的簡単にできます
「ギプス」という単語は、元々ドイツ語で「石膏」を意味していますが
最近のギプスは、石膏もしくはプラスチックの原料が包帯状の繊維に付着していて
こちらも水に浸けると化学反応で数分で硬化しますが
完全に巻き付けてしまうので、
しっかりと固定できる反面、固まったギプスを切断しない限り
取り外すことはできません
さて、今回レクチャーしてくださったのは
整形外科のO先生です
最初はシーネ固定から。
患者さん役は1年目のH先生です
関節の位置やサイズ、固定する位置を確かめて
シーネの添木となる材料を水に浸して
タオルで余分な水分をふき取ってから
シーネを当てて包帯を巻いていきます
うまくできたかな??
次はギプス固定です
石膏の成分が付着した包帯状のもの(見た目は包帯そのもの)を
固まってしまうまでの数分間で
一気に巻き上げます
O先生『急げ!急がないと巻き終える前に固まっちゃうよ~』
きつく巻き過ぎてしまうと
血行障害や神経障害を起こしてしまうため
細かく注意点なども教えてくださいました
素人の私が聞いていても『ほぉ~~なるほど!』と
とても分かりやすくて丁寧な説明です♪♪
巻き終えたら、ヒラヒラめくれないように
全体を水で濡らした手袋でさすって仕上げます
片足出来たら、選手交代してもう片方の足も行ってみよう~~
こうして、両足を骨折して固定された患者さんの出来上がり
あまり見ない光景だけど、見た目には面白い(笑)
ギブス固定が完成して固まったら・・・
取り付けたばっかりなのに
早々に取り外します(練習だからね~)
専用のカッター(と言っても、歯ではなく振動で削る)の先端に
掃除機のノズルがついていて
削った粉を吸引しながら切って行きます
最初はおっかなびっくり
でもそこは、O先生や整形外科のボスのY先生も顔を出してくださり
ちょっとしたコツやテクニックを交えて教えてくださいます
ギプスの表面が切れたら、
その隙間を広げて専用のはさみで切って行く
こうして見ると、整形外科の手技って
大工仕事みたいだな・・・(^^;)
今回のレクチャーはなかなか好評で、
手技は慣れることがとても重要なので
一度と言わず二度でも三度でもチャレンジして
体に身に付けていってほしいと思います
整形外科の先生方、ありがとうございました!!!
臨床研修センター N
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