医療法人明和病院

医療機能評価機構認定病院、臨床研修指定病院、兵庫県がん診療準拠点病院

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22年という時の流れ

22年という時の流れ

2017年1月17日

阪神地区の海沿いは、季節風の最後の壁となる六甲山系に守られ、
滅多に雪は積もらない。
そんな阪神地区にも、先週末の大寒波でとうとう雪が降りうっすらと積もった。

通勤時に六甲山を見上げると
中腹から上が薄化粧していた。

今朝の京阪神は穏やかに晴れた。
甲子園の駅前を行きかう人もいつもどおり。
当たり前のような日常。

だけど今からちょうど22年前、
淡路島北部の明石海峡を震源として、マグニチュード7.3の地震が発生。
『阪神・淡路大震災』が発生し、6,000人以上の尊い命が失われた。

今朝、研修医の部屋で尋ねてみた。
N「22年前って覚えてる?」
研「4歳、いや、5歳かな?あまり覚えてないですねぇ。」

そうか。無理もない。必ずしも京阪神出身の研修医ばかりではないし
幼少のときの記憶であればなおさらである。
もはやそれだけの時間が経過したことを痛感する。

ただ、22年という時は無為に流れてはいない。
きっと今の災害医療は、多くの『防ぎ得る死』を救うことができるに違いない。

あの震災から10年後、災害医療の重要性が脚光を浴び、
多くの医療従事者の協力を得て厚生労働省は日本DMAT(災害派遣医療チーム)を発足させた。
私もかつてはその中の一人だった。
人の命を救いたい。
共通の目的意識と特別な訓練を受けたメンバーは、今や全国各地に散らばっている。

近年の災害時には、レスキューの傍らに常に彼らの姿がある。

まだ駆け出しの研修医達も、
いずれやってくる南海トラフの地震と津波を経験するであろう。
その時彼らは、訓練を受けてチームとしてやってくるかもしれないし、
また、チームを受け入れる側に立つかもしれない。

いずれにしても持てる知識と経験を最大限に発揮して
多くの人々を『防ぎ得る死』から守ってほしい。

災害で失われた多くの御霊が安らかに眠らんことを。。。


臨床研修 事務担当 N

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