医療法人明和病院

医療機能評価機構認定病院、臨床研修指定病院、兵庫県がん診療準拠点病院

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明和病院 ブログ

今年も各社フェアに出没します

2018年4月23日

新年度を迎え、
明和病院もそろそろ来年度の臨床研修医採用に向けて
各社の医学生さん向けのフェアに出没します。

今年は3ヶ所出展を予定しています

平成30年 4月29日(日) MECマッチングフェア2018
            (梅田スカイビルウエストタワー3階「ステラホール」)
平成30年 5月13日(日) マイナビレジフェス大阪(グランキューブ大阪)
平成30年 7月 1日(日) レジナビフェア 2018 in 大阪(南港インテックス大阪)

そして早速、
4月29日のMECのフェアのブースに参加する
メンバーが決まりました。

Y副院長(臨床研修管理委員長)
T先生 (1年目研修医)香川大出身
M田先生(1年目研修医)兵庫医大出身
M尾先生(1年目研修医)川崎医大出身
そして、私の計5名です

今回は全員メンズです

医学生さんにとっては、
病院見学以外で現役の研修医と話ができる
数少ない機会です
是非、医師になりたての3名の研修医の話を聞きに来てください!

心よりお待ちいたしております!!


臨床研修事務担当 N

※臨床研修医の採用情報
 http://www.meiwa-hospital.com/recruit/resident/

※明和病院では医学生さんの病院見学を随時受け付けています。
 ご希望の学生さんは、所属大学、学年、氏名、希望の見学候補日、
 特に見学したい内容、などを明記の上、
 t.nakayasu@meiwa-hospital.com (総務勤労課 中安)
 までご連絡ください。

ある日の晩

2018年4月20日

ある日の晩の出来事

1年目の研修医がオリエンテーションを終えて
それぞれのローテート先に散って行くと、
臨床研修の事務担当は、
ようやく落ち着きを取り戻してくる

仕事に区切りをつけて
いつものように帰る前に研修医室に寄ると
1年目のF先生(♀)が1人で机に向かっていた。
F先生は4月から2ヶ月間外科をローテート中。

 N 『こんな遅くまでどないしたん?』

F先生『いやぁーやることが無限にありすぎて・・・(汗)』

1年目の研修医5名に内、4人(♂)が内科系を回っており、
日中、時間に余裕ができるたびにERに赴いて
2年目の後ろをついて歩き仕事を学ぶ。
1人だけ外科を回っているF先生は、
連日怒涛のように押し寄せる手術に入るのでてんてこ舞い!
なかなか思うようにERに来られない。

しかも来週にはいよいよ1年目がERデビューを果たすため、
他の研修医に遅れを取っていないか気が気ではないらしい。

そんなこんなの話をしていると、
研修医室の扉が、ガラッと開き、
当直の2年目の研修医S先生が立っていた。

S先生は、しばし入口で立っていたが、
ふと思い立ったのか

S先生『F先生、良かったら今、ER教えたろか?』

N+F先生『おぉーーー!!』

その時ERには患者さんが1人来ていたが、
検査に行ったり結果を待ったりで少し余裕があったらしく
S先生はF先生を連れ立ってERへ

ダミーの患者さんのIDを使って
マンツーマンでオーダーの練習

2年目の研修医はみんなとても面倒見がいい
かつての2年目の研修医が研修を終えて
順番に病院を去って行く3月の下旬から
新しい1年目の研修医が独り立ちできるまでの約1ヶ月間、
来る日も来る日も日中のERと当直を4人で回し続けて
身も心もくたくたであるはずなのに、
ERに1年目がやってきたら必死になって教えている。

やはり2年目になると一気に先輩になるんだな・・・
素敵な光景を見せてもらいました。


臨床研修事務担当 N

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 ご希望の学生さんは、所属大学、学年、氏名、希望の見学候補日、
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縫合トレーニング

2018年4月16日

 

明和病院では昨年から、
研修医1年目のオリエンテーションに
『縫合トレーニング』を組み込んでいます

2年間を通して従事するERには、
いろいろな疾患の患者さんがやってきますが、
その中にはもちろん、切った貼ったの怪我をして
縫合が必要な患者さんも大勢やって来ます。

そうなれば、縫合のスキルが今すぐにでも必要になってくる
と、そういう訳です

こうして、以前の研修医の要望に
形成外科の先生が応えてくださる形でスタートしました。

講師は形成外科S部長
今回も縫合の手技について、
まずは基本的な講義と、それに引き続き
糸結びや、実際に皮膚のモデルを使った縫合トレーニングをしてくださいます。

毎度毎度、J社のYさん、資機材のご提供に
心から感謝です!!

研修医は5人なので、
マンツーマンで手取り足取り教えてもらえます

先ずは糸結びから

続いて、皮膚モデルを使った縫合

みっちり2時間半の講義と実技が終われば、
今日は土曜日、そして18時前!!

となれば、勢いはそのままに
全員で院外活動に繰り出します!!

院外活動は、大切なコミュニケーションの場♪

よく学び、そして、よく遊べ


臨床研修事務担当 N

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ようこそ明和病院へ!

2018年4月3日

4月2日(月)8時30分

平成30年度の明和病院の入社式が開催されました

今年、医師国家試験に合格した5名の研修医も
スーツ姿で出席しました。

病院見学に来た医学生の記録を読み返してみると、
5人の研修医の中で一番古い記録は、
『平成28年5月』とありました。

ほぼ、臨床研修の期間と同じ2年間付き合いがある学生さんが、
ようやく社会人、そして『医師』となって
明和病院に辿り着きました。

国家試験に受かったと連絡を受けた時、
私の口から出てきた言葉は、

「おめでとう!」

 に続き、

「よくここまで辿り着いたね!!」 でした。

これが一番素直な感想です。


しかし彼ら5人にとって、
今日はまだ、これから数十年の医師としての生活の
スタート地点に立ったに過ぎません。

医師という職業は、人の命を預かる職業です
資格を取っただけでは終わりません。
これから先もずっと知識を深め、
手技を習得し、自分を磨き続けなければなりません

辛いときや重圧に押しつぶされそうなときが
すぐ目の前に迫っていることを
私は知っています。

だからこそ、そんな時・・・・

頼れる仲間であって欲しいという願いを込めて
全力でチームを作りました

初々しい社会人から・・・

まだ医師というより、
病院実習の学生の雰囲気が残る彼らが・・・


どうやって成長して行くのか
これからの2年間がとても楽しみです


今までずっと「○○くん」、「○○さん」と
呼んでいたけど、

これからは「○○先生」って呼ばなきゃね


臨床研修事務担当 N

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臨床研修修了おめでとう!

2018年3月26日

先日、2年間の臨床研修期間を
無事完走した 2年目の研修医4名に対して
臨床研修修了証の授与式が行われました。

副院長で研修管理委員会の委員長であるY先生も見守る中、
1人ずつ院長先生から臨床研修修了証を受け取りました。

思い起こせば2年前、、、、

私が卒後臨床研修の担当になったのも、
ちょうど同じ時でした。
あの時は何もかもが分からなくてしんどかったなぁ。。。

研修医担当としての初仕事で寮の見学に同伴することになり、
国家試験に合格したばかりのF先生に、
 
“F先生、初めまして、臨床研修の担当になったNです”

と挨拶をすると、
  『先生』と呼ばれ慣れていないF先生は、むず痒そうな顔をしてたっけ(笑)
つい昨日のようです・・・

それから2年間
 彼等4人と一緒に走り続けてきました。

昨年から研修を始めた1年目の研修医は
 2年目の研修医に、それはもう大変世話になりました。

ある日の1年目のT先生との会話・・・

 N :『2年目の送別会、内々でやる?』

T先生:『やりましょう!やりましょう!』

 N :『どこがいい?』

T先生:『そりゃぁ、やっぱり『P』でしょう!!!』

おぉっっ!!!!

この辺りで『P』と言えば、
超高級なお肉を取り扱うステーキハウスです。

T先生が『P』と言うには理由があります。

研修医達がまだ医学生だった頃、
明和病院の研修医採用試験が近づくと、
院内で病院説明会を開催します。
その説明会の後の懇親会が、例年『P』で行われ、
当時の1年目(今の2年目)の研修医と交流を深めた
思い出の場所だからです。

全ては『P』から始まり、

そして今回、最後を『P』で飾る。

そう思ったのでしょう。

しかし問題がひとつあります。

・・・・・ご予算です(汗)

 N :『いいけど、1年目と僕の5人で2年目を含めた9人分
     払うんだよ、みんな予算大丈夫?』

するとT先生は言いました。

T先生:『当たり前ですよ、それくらい1年目全員、無理してでも出しますよ!
     それ以上にお世話になったんですから!!』

かっこい~~! 男気だなぁ!

事前に予約を入れて、
 送別会当日の『P』に、研修医全員と、私を含めた9人が集まりました。

予想はしていましたが、、、
・・・いや、予想を遥かに越えてきました!!

先ずは“せいろ蒸し”

薄切りにされた最上級のお肉がお野菜の上に横たわっています

 

お野菜が完全に隠れてます(汗)
(しかも!このせいろが3枚出てきました!!)

これを蒸し上げ、特製のポン酢で頂くと、
それはもう!!至極の美味しさです!!!

更にシェフがステーキ用のお肉を持って
現れました。

そして我々に言った一言は、

シェフ:『最高級のシャトーブリアンです』

シャトー・・・・シャトーブリアン(驚愕!)!!!
(なんだか知らない人は、グーグルかsiriに聞いてね)

まぁ、写真見せちゃろう!!

こんな綺麗なお肉には、滅多にお目にかかれません
余分な脂身は綺麗に削ぎ落とされ、芸術品のようです!
なんせ9人分ですから、ボリュームだってすごいから
見応え十分!食べ応え十分!!

美味しい食事とワインも飲みながら
最後のデザートに差し掛かったとき・・・・

2年目のS先生がスッと横にやってきて、
小さな紙袋を私に差し出しました。

S先生:『Nさん、これ!お世話になったんで・・・』

なになになになに!!!
小さな紙袋の中には、更に小さな箱包みが入っています。

リボンのかかった小さな箱をそっと開くと、
そこには一組の“カフスボタン”が(驚!)

私は普段からダブルカフスのシャツを愛用しており、
毎日カフスボタンをつけています。

びっくりしたのと、
あまりの嬉しさに熱いものがこみ上げてきました
そして何より、彼等との心の繋がりを強く感じました。

2年目が言いました
『この2年間、いろいろあったけど、ホンマ楽しかったです!』
 
この一言で、全ての苦労が報われます
 
これからみんな、専門領域に入っていよいよ大海に漕ぎ出しますが、
自分達が初めて漕ぎ出した明和病院という港を
どうかいつまでも忘れないでください。



カフス、一生の宝物にします♪

楽しい2年間をありがとう!


臨床研修事務担当 N

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3月15日 22時 @甲子園

2018年3月16日

3月も半ばに差し掛かると、
いよいよあちらこちらの部署で送別会が開催されています。

昨日は、研修医の生活において、
大きなウエイトを占めているERと、
研修管理委員会の合同送別会が
甲子園駅前の居酒屋さんで開催されました。

副院長のH先生やY先生、
ERのFセンター長を筆頭に看護師さんや事務を含め
総勢21名の参加で行われました。

今回は2年目の研修医4名のほかに、
看護師のT主任さん(♂)も4月から病棟への異動が
決まっており、
頼り甲斐のあるお兄さんがいなくなってしまうことに
みんな残念な思いを募らせていました。

研修医にとってERは、
研修生活最初の大きな試練であり、
ライフワークであり、
身体的にも大きな負担になりますが、
その分、大きく成長させてくれる場でもありました。

最初の頃はルートを取る手が震える研修医の後ろから
母(もとい!お姉さん)のように
 そっと手を添えて手ほどきをしてくれたそうです

それだけに研修医とERの看護師さんとの結びつきは強く
送り出す側の感慨もひとしお。

無事に巣立ってくれることを
心から喜んでいました。

最後にERを巣立ってゆく一人ひとりが挨拶をして
花束を受け取ってお開きとなりました。

残り少なくなったERでの業務を
周囲で支えてくれた皆さんに感謝の気持ちを持って
こなしていってください。


臨床研修 事務担当 N

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CPC in English

2018年3月13日

明和病院ではCPC(臨床病理検討会)を
2年目の研修医が発表する際には英語で行っています。

昨年10月に続く今年度3回目のCPCは、2年目の研修医2名が発表しました。

【たこつぼ心筋症の1例】
  F先生

    
【免疫チェックポイント阻害薬使用中に急変した肺癌の1例】
  N先生

緊張しながら英語でのプレゼンテーション。
そして、発表後には英語で質問が飛んできます!

しかしそこはいつも通り、
発表者の研修医が英語の質問の趣旨を理解できているかどうかを
探りながら丁寧に質問してくださいます。

更に今回は、兵庫医大の病理の先生に
スライドや原稿の作成に大変お世話になりました
心から感謝です!!

そして今回も無事に発表を
終えることができました。

N先生、F先生、
お疲れ様でした!


臨床研修 事務担当 N

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複雑な時期

2018年3月8日

臨床研修を取り巻く環境の中で
3月という時期は
なかなか複雑。

2年目の研修医は、
今までサボっていた研修レポートにやっと本腰を入れ始め
怒涛の勢いで仕上げていく。
(やれば出来る子達なんだけど、
 何で毎年ギリギリになってからやるんかなぁ。。。)

ハンコで一杯になった一人ひとりの研修医手帳を眺めていると、
やっぱり寂しくなるんだよね。。。

あぁ、とうとうこの時期が来ちゃったな、、と。

2年間、ほぼ毎日顔を合わせて、
楽しいことも辛いことも一緒に乗り越えて、

ある時は個人的な相談に乗り、
ある時は誰にも話していない秘密をそっと打ち明けてくれたり、
ある時は険悪な空気が流れたこともあるし、
ある時は皆で腹を抱えて笑ったり、
一緒に旅行にも行ったし。

彼らの親よりは年が近いけど、
兄弟よりは年が離れている不思議な距離感の中で
めっぽう手がかかったけど、
手がかかるほどかわいいというのもやはり一理あり、
思えば私も充実した時間を過ごさせてもらったと思います。

そして一方では、

国家試験の発表が間近に迫る中、
国試が終わってから卒業旅行で
あちこちに飛んで回る学生を何とか捕まえて
寮の見学や部屋の割り振り、
4月のオリエンテーションや
研修スケジュールの話をしてゆく。

今まで(長い子で)2年近く付き合いのある学生が
ようやく研修にやってくるというワクワク感で
自ずとテンションも上がってくる!

そんな両極端の複雑な気持ちを抱えながら
春の訪れを待っています。

今朝、病院の近くの公園で、
早咲きの桜が花を咲かせました。

全国に沢山の桜が咲きますように。。。


臨床研修 事務担当 N

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さぁ!頑張って行っておいで!!

2018年2月7日

このブログは、
『明和を研修病院の候補にしようかな・・・』と
 考えている学生さんに向けて、
明和の研修医とその生活を
少しでも知ってもらいたいという思いで始めました。

いつも好き勝手に書きたい放題書いているブログですが、
今回は、春から明和病院で研修予定の
5人の医学生に向けたメッセージです。

いよいよ今週末の2日間
医師国家試験を迎えます

初めて出会ったのはいつだったかな?
企業の開催するフェア、
病院見学、病院実習、
長い人では、もう2年近く経つ人もいるんだね。

縁があって出会い、沢山話をして、
少しずつ理解を深め、
明和病院で臨床研修をする道を選んでくれました。

それと同時に、
この春からの2年間、
私も全力で育てると心に誓いました。

今はまだ近畿から中国、四国地方まで散らばる君達ですが
昨年秋に瀬戸内海の島で全員集まって、
『一緒に頑張ろう!!』と話した時を思い出してください。

君達には、既に苦楽を共にできるチームの仲間がいます。
新しい生活と、医師としての第1歩に向けて、
 一緒に、試験の2日間を乗り切ってください!

さぁ!頑張って行っておいで!!!!!


君達の国試突破を心から祈っている
臨床研修 事務担当 N

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津波避難訓練

2018年2月4日

明和病院は西宮市の海沿いに位置していて、
地域防災計画によると、南海トラフの地震が発生した場合、
西宮市では震度5弱~6弱、
津波が発生して、第1波は地震発生から90~110分で到達し、
1m規模の津波の到達時間までは112分と予想されています。

更に、地域の高低差や建物の立地などを考慮した
ハザードマップによれば、明和病院周辺でも
30cm程度、水に浸かってしまうそうです。

では、津波が押し寄せて来るまでの2時間の間に
病院は一体何をすべきか。

津波が到達すると病院の1階や地下のフロアは
水に浸かってしまいます。
日中であれば職員の数も多く、
1階の患者さんを2階以上のフロアに避難誘導するのに
2時間という時間は十分かもしれません。

しかし、
もし地震の発生が、人員が手薄の深夜であったら・・・

ごく小数の職員が1階にいる患者さんを避難させねばなりません。
自力で歩ける患者さんは各自で階段を上がってもらい、
自力で歩けない患者さんを限られた人数のスタッフ総出で避難させることになります。

短時間で慌てず効率よく行動するために、
我々は、何をすべきかを簡潔に記載した内容を
手のひらサイズにパウチしたアクションカードを作りました。

これがあることによって現場の混乱を
少しでも抑えることができます。

さて、患者さんを運ぶ方法ですが、
意外と知られていないようですが、
最近は『担架』は使いません。

私達も西宮市消防局の救急隊員さんに教えていただいたのですが、
患者さんの避難に必要なものはひとつだけ。
それは『患者さん1人に1枚のシーツ』。

シーツは入院患者さんであれば誰でもベッドにシーツが敷かれているので
特別に用意する必要がありません。

まず、同じフロアを移動する場合、
患者さんはシーツに横になり、手を胸の辺りで組む。
次にシーツで患者さんをくるんで頭側のシーツをねじって絞る。
そして、

一気に引くと、不思議なことに患者さんがどんなに大きな人でも
“ス~~~”っと軽く引っ張れてしまいます!

これで、たった一人の職員が同じフロアであればどこまででも引いていけるし
意外と引く力も必要ない。因みに、段差のないフロアをいくら引いても
患者さんは痛くも痒くもない。

こうして沢山のシーツにくるまれた患者さんが階段の前に集められます。

次に、患者さんの頭側と足側の両サイド、計4人が
外側からシーツをクルクルと巻き込み持ち上げる。
コツは、患者さんの体のギリギリまで巻き込むこと、
こうすることで患者さんの体がブレずに安定します。

そして、階段を上がる。

では、現場をお見せしましょう!!

ERには当直中の上級医と研修医。
※ リアルに当直中の外科K先生と研修医1年目のS先生

開始直前にER看護師長のS師長から概要の説明を受けます。

ERの前では既に患者さん役が待機中
寒い中、床に寝かせてしまってゴメンね!!

訓練開始とともに、先生と看護師さんは被害状況を確認して
患者さんのもとに駆け付けます

そして、次々にシーツにくるまれて
廊下を引っ張られていき、階段の下に集められます。
患者を引っ張る(4秒間動画)

階段の下まで来ると、シーツを持ちかえて
4人で搬送開始です!

持ち上げてみると4人で持っても意外と重いことにも
気がつけるはず

コーナーにも気を付けて慎重に階段を上がります。

無事に2階に到着!

これで1人目完了!
さぁ!2人目を助けに行こう!!!

その頃・・・
同じく1階のフロアにある病棟、北1病棟でも
ERよりはるかに大人数の動けない患者さんを救うべく、
看護師さんたちが奮闘していました

この時、階段の下で患者さんを持ち上げた看護師さん4人、
持ち上げたその瞬間!!
示し合わせたわけでもないのに同時に、
『重っっっっ!!!』
と叫びました!!!

それを聞いた私の足元で横たわっている患者さん役の女の子、
『私の時にあんなん言われたら嫌や~~~!!』
と、半泣きになっていました。
こんなところで乙女心を傷つけてはいけません。。。

 途中からはERの患者さんの搬送を終えた先生方も加わり、
一気に作業が加速します!!!

全ての患者さんが搬送できたら
災害対策本部に報告!!
ここで先生は医師の助けを必要としている病棟を確認します

訓練はここまで!!

実際の患者さんの数より少ない訓練でしたが
その時間、なんとたったの15分!!!

ERの上級医のK先生の的確な指示と声出し、
北館1階病棟で、指示出しに徹したリーダーさん、
その指示に従い、粛々と行動するスタッフ、

そのすべてがリンクして
6回目となる訓練は無事に成功しました。

初めての訓練は本当にグダグダだったことを覚えています。
しかし我々はその中から、ひとつひとつ問題点を洗い出し、
改善し、次の年の訓練に反映してきました。

病院という職場は、医師も看護師も入退職が多いので、
毎年少しずつ改良を加えながら毎年何度も同じ訓練を繰り返します。
こうして新しく入職した職員にも体験してもらうことで
いざという時に滞りなく動けるよう備えています。

本来、必要にならないに越したことのない知識と経験。
でも、いつかは必ず必要になる知識と経験。

ことしもつないでゆくことができたと思います。

臨床研修 事務担当 N

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