医療法人明和病院

医療機能評価機構認定病院、臨床研修指定病院、兵庫県がん診療準拠点病院

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リハビリテーション科

幅広い分野のリハビリテーションを積極的に提供しています。

当院は多くの診療科を有する急性期総合病院であり、様々な分野のリハビリを提供しています。特にスポーツ障害の患者様に対するアスレティックリハビリは他施設ではほとんど提供されていないリハビリであり、当リハビリ科のセールスポイントになっています。アスレティックリハビリの専用サイトもご覧いただければと思います。また、当院は兵庫県がん診療連携病院に指定されており、周術期から緩和期まで幅広い患者様を対象にがんのリハビリを提供しています。そのほか、整形外科手術後の患者様に対する運動器リハビリ、誤嚥性肺炎の患者様に対する呼吸器リハビリや摂食嚥下リハビリ、心疾患の患者様に対する心臓リハビリにも力を入れています。

各分野のリハビリは専門性を有する療法士が個別に担当しています。当院にはアスレティックリハビリを専門に担当する療法士、がんのリハビリ研修を修了した療法士、呼吸療法認定士、心臓リハビリ指導士、日本糖尿病療養指導導士などの資格を有する療法士が在籍しています。

リハビリ施設としては2011年にリハビリ室を改築し、他の同規模病院と比較してかなり広い720㎡のリハビリ室を設けています。また、各種アスレティックリハビリ機器を備え、質量共に充実したリハビリ施設になっています。

明和病院では現病院とは別に、2023年度に回復期リハビリテーション病棟を有する新たな病院を建設する計画があります。新病院が開設した後は急性期のリハビリに留まらず、十分に時間をかけてリハビリを行う回復期のリハビリを提供できる体制になります。どうぞご期待ください。

リハビリテーション科 部長

施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ
  • 運動器リハビリテーション料Ⅰ
  • 呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
  • 廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ
  • 心大血管疾患リハビリテーション料Ⅰ
  • がんのリハビリテーション料

保有資格

  • がんのリハビリテーション研修修了
  • 呼吸療法認定士
  • 心臓リハビリテーション指導士
  • 日本糖尿病療養指導士

診療の特色

運動器リハビリテーション

骨折等の運動器外傷や変形性関節症に対する手術後の患者様を主な対象に、筋力強化・関節可動域の拡大・歩行など基本動作の獲得・運動耐久性の強化を目的とするリハビリを行っています。急性期病棟でのリハビリのみでは不十分な場合、地域包括ケア病棟に転棟しリハビリを継続していただくこともあります。

がんのリハビリテーション

がんのリハビリ研修を修了したスタッフを多く揃え、がん治療の入院時点から退院まで、周術期の呼吸器合併症の回避、手術後の離床支援、化学療法や放射線治療中の体力維持などを目的とするリハビリを行っています。また、緩和期の患者様に対しても、少しでも円滑に日常生活が送れるよう生活機能を改善するためのリハビリを行っています。

心臓リハビリテーション

急性期の循環器疾患や外科疾患術後など、心臓のポンプ機能の低下に対して心臓リハビリテーションを実施しています。自転車エルゴメータやトレッドミルなどを使用したトレーニングメニューを提案し、早期の社会復帰・再発予防を目指しています。また、在宅に戻られたあとも外来にて実施しています。詳しくはいつでもご相談ください。

摂食嚥下リハビリテーション

病気や加齢などの影響により食事や飲み物がうまく飲み込めなくなる嚥下障害を有する方に、飲み込みの検査や評価を行い、それに基づいてその人に合う食べる練習や食事の形態・食べ方などを提案しています。医師や看護師など他職種のスタッフと協力して1つのチームとしてリハビリテーションを進めていきます。食べることは生きることであり、楽しみでもあります。できるだけ患者さまに寄り添い、一口でも口から何かを食べられるようにサポートさせていただいています。

アスレティックリハビリテーション

通常の病院で実施される社会復帰を目的としたリハビリテーションとは違って、スポーツによる「外傷」と「障害」に対して、スポーツ整形外科と連携して専門の理学療法士とアスレティックトレーナーが協力して競技復帰のための治療を行うリハビリテーションです。患部と全身のケアとともに、障害予防とパフォーマンス向上のために持久性・協調性・巧緻性・パワー・スピードなどのトレーニングを行っています。

セラピストの紹介

理学療法士(PT:Physical Therapist)

病気やケガによって身体の運動機能が弱くなった方に対して、運動療法や物理療法、基本的動作練習(ベッドからの起き上がりや立位など)を行い機能改善を図っています。急性期病院のため対象疾患は多岐に渡りますが、早期介入を心がけてスムーズな退院に繋がるように努めています。

作業療法士(OT:Occupational Therapist)

病気やケガにより日常生活動作(食事・更衣・トイレ・入浴等)や家事動作(洗濯・調理等)が今まで通り行いづらくなった方に対して、作業活動を通じて機能改善に取り組んでいます。また、整形外科疾患によって低下した身体機能に対しても、関節運動や筋力強化訓練を積極的に行い機能維持・向上に努めています。

言語聴覚士(ST:Speech-Language-Hearing Therapist)

コミュニケーション(話す・読む・書く等)に障害のある方、飲み込みや食べることが難しくなった方に対して訓練・助言・援助を行っています。特に「食べる・飲む」については力を入れており、適切な食事形態や摂食姿勢の提案を積極的に行っています。必要に応じて嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査も実施し、患者様やご家族様の要望に寄り添いながら安全な食事が摂れるように努めています。

アスレティックリハビリ

アスレティックリハビリについてはリンク先ページ 「明和アスレティックリハビリテーションセンター(兵庫県西宮市)公式ウェブサイト」 よりご覧ください。

教育体教育体制

療法士の教育方針

リハビリテーション科では「親切で信頼される病院を目指す」という当院の理念を実現すべく、より専門性の高い知識や技術を身につけるのは当然のこと、医療従事者として相応しい人間性や社会性を育むことを教育の目標としています。

新人教育

1年間の教育プログラムを通じて「社会人としての基本姿勢」と「専門職としての基本技術」を修得することを目標にします。新人療法士1名につき、1〜2名の先輩療法士がマンツーマンで指導に当たるプリセプターシップをとっています。また、オフザジョブトレーニングとして、標準的な疾患に関する知識・医療安全・感染対策・医療情報管理・患者様への接遇とコミュニケーションスキル・ACLS・チーム医療・診療報酬制度といった横断的な知識や技術に関する教育を行います。

1年目の到達目標

社会人としての基本姿勢の修得

  • 就業規則を遵守し、病院やリハビリテーション科の運営方針に従って行動する
  • 病院スタッフとの協調を大切にし、報告・連絡・相談を適切に行う
  • 患者様やご家族と誠実に向き合い、丁寧に話を聞き、分かりやすく説明する
  • 清潔感ある身だしなみを保ち、患者様や病院スタッフへ進んで挨拶する

専門職としての基本技術の修得

  • 医療安全、個人情報保護、医療倫理について基本的な考え方を理解する
  • 現病歴や生活背景などリハビリを実施する上で必要な情報を収集する
  • 各種の病態や疾患について特異的なスケールを用いて評価する
  • 評価結果を基に個々の患者に応じたリハビリ計画やゴールを設定する
  • リハビリの進歩状況を評価し、必要に応じてリハビリ計画を修正する
  • 経験した事項や文献等で知り得た知識を適切にまとめて発表する

新人年間スケジュール

教育面以外のフォロー

「職場の環境に馴染めるか」「業務についていけるか」「良好な人間関係を築けるか」など、新人療法士の不安は多いと思います。プリセプターとの日々の対話だけでなく、年長スタッフを交えた懇談会を定期的に開催し、新人療法士の悩みや相談に応えます。また、パワハラやモラハラを許さない環境作りを心がけています。

BLS講習の様子

卒後生涯教育

クリニカルラダー制度を取り入れており、新人〜ベテランスタッフまでステージごとの目標を定めています。
高い専門性を持つことと、医療従事者としての成長を目指しています。
診療技術に加えて各能力ごとに評価を行い、教育の進行具合を確認していきます。

  • 臨床実践能力
  • 指導(教育)能力
  • 学術活動
  • 組織マネジメント能力
  • コミュニケーション能力

理学療法士・作業療法士の教育

各チームにローテーションで携わっていきます。

5年目以降に本人の希望も考慮して各チームに配属し、専門性を深めていただきます。
週に2回、医師を交えて症例カンファレンスを行い意見交換をしています。

勉強会

患者さまにより良い治療を提供する為に、知識や技術の向上を目指し勉強会を行っています。
若手セラピストが中心になって、部門別にそれぞれ週に1回意見交換をします。

言語聴覚士の教育

嚥下障害、高次脳機能障害、構音障害の評価・訓練を中心に経験していきます。

VE・VF検査も行っており、耳鼻科医師やリハビリ科医師と相談しながら評価・訓練を進めることができます。
また、2年目以降は本人の希望・能力に応じて訪問リハビリやがんのリハビリを経験することが可能です。

若手療法士の声

理学療法士(女性・入職2年目)

私はアスレティックリハビリを学びたくて明和病院に中途入職しました。入職後しばらくは一般整形外科の運動器リハビリや内部障害リハビリのチームに配属されましたが、現在は念願かなってアスレティックリハビリのチームに配属されています。明和病院のリハビリ科には学びたいことが学べ、希望するキャリアプランを叶えるチャンスがあります。もちろん、個人個人の努力は必要ですが、中途入職でも分け隔てなくチャンスをもらえる環境だと思います。

理学療法士(男性・入職3年目)

私は新卒で明和病院に入職したのですが、入職前は運動器リハビリに関心を持っていました。一方、新人教育の過程でがんのリハビリや心臓リハビリを学ぶ中、次第に内部障害に対するリハビリが面白くなってきました。今は当院のICLSコースのインストラクターにもなり、医療安全や他職種協働の勉強もさせてもらっています。明和病院には様々な分野を学べる環境があります。幅広く勉強したいと思っている新卒の療法士に適した環境だと思います。

先輩スタッフからのメッセージ

がんのリハビリテーション(リハビリテーション科主任)

がんに対する手術療法・化学療法・放射線治療は身体への負担があります。そのため、治療を受けられる患者さまに寄り添いながら、身体的・精神的なサポートも心がけています。

心臓リハビリテーション

心筋梗塞などで心機能が低下している方は、動く→息切れ→運動に対する恐怖心→動かなくなる、といった負のループを作りやすい傾向にあります。そういった方に適切かつ適度な運動の仕方や目安をお伝えしていつまでも動けるカラダ作りのお手伝いをさせていただいています。

摂食・嚥下チーム

患者さまの嚥下状態や食事摂取状況を評価し、医師を交えた複数の専門職と連携して「食べる」「飲む」機能の回復や誤嚥性肺炎の予防を目指しています。口から食べる幸せを患者さまと共有できたときは病室内で一緒に喜んだりと非常にやりがいのある活動をしています。

アスレティックリハビリ

プロのスポーツ選手からスポーツ愛好家まで、さまざまなスポーツ活動によるケガのリハビリテーションを提供しています。受傷早期から競技復帰までサポートしていきます。

スキルアップ資格

  • 認定療法士
  • がんリハビリテーション研修
  • 呼吸療法士
  • 心臓リハビリテーション指導士
  • 日本糖尿病療養指導士
  • 認知症ケア指導士

採用情報

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採用情報「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士」

医師

リハビリテーション科部長
整形外科部長

下奥 靖

良い結果が得られるように努力します。
宜しくお願いいたします。

専門分野 関節外科、リウマチ、外傷
資格認定・専門医 医学博士
日本整形外科学会 専門医
神戸大学医学部 臨床准教授

診療実績

疾患別リハビリ 単位数(年度別)

休診・代診

現在のところ、休診・代診の予定はございません。

診療グループ・診療科・専門外来