平成28年1月に呼吸器内科開設、4月に呼吸器外科の先生をお迎えいたしました。
気管支鏡検査から完全胸腔鏡下手術まで、呼吸器疾患の診断から治療まで、一貫した体制が整ったことになります。
呼吸器疾患の診療には、呼吸器内科と呼吸器外科の連携が重要で欠かせません。
元々呼吸器疾患の診療には外科的検査・処置が多くあります。
胸水の診断や排液・洗浄の為の胸腔穿刺、胸膜針生検、リンパ節や肺内腫瘍に対する経皮針生検、気胸・血胸や胸膜炎・膿胸に対する胸腔内トロッカーカテーテル挿入、胸腔鏡下胸膜生検などですが、ここまでは何とか内科医がやってきましたが、どうしても外科医にお願いしなければならない検査・処置があります。外科的リンパ節生検、縦隔鏡検査、VATS下胸膜生検・肺生検、開胸肺生検、気管切開などは外科の先生にお願いしなくてはなりません。その上、現在我が国で増加の一途をたどり、日本人の死因1位となっている肺がんにおいて、新しい分子標的薬や免疫チェックポイント抑制薬などが登場してきましても、やはり、助けるためには早期の外科手術しかない状況では、出来るだけ早く摘除をしていただくために、外科医とのスムーズな連携が必要です。センター化して常に共同して診療をし、カンファレンスを行っておれば、改めての紹介も不要、ノンストレス・ノンタイムラグですぐに手術をしてもらえます。手術が必要な、その他の呼吸器疾患でも、診断から手術まで、一貫性や機動性が確保でき短期に行なえます。外科的検査・処置も外科医に頼んだ方が安心ですし、確実です。また、再発の多い自然気<胸などは、最初から外科に診てもらう方が、結局は患者さんが楽で、利益が大きいと思われます。
以上より、呼吸器内科と呼吸器外科による呼吸器センター化は患者さん側にも診療側にもメリットが非常に大きいので、創設いたしました。
明和病院呼吸器センターをよろしくお願い申し上げます。
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