肝臓、胆道、膵臓のがん診療は大きな強みの一つです。
特に当院は肝がんの治療において経験が極めて豊富で、全国的・県下ともに有数の施設です。肝切除術のみならずラジオ波焼灼術などのあらゆる治療が縦割りではなく、ひとつの診療科で行えるのが強みです。
また、当院は高度技能医が3名在籍する高度技能医研修施設のA分類に該当する施設でもあります。腹腔鏡下での治療も技能認定医をはじめ技術的にも充実し、胆石の診療に必要な胆膵内視鏡を得意とする消化器内視鏡医も在籍し、最近話題となっている肝炎治療も肝臓専門医が10名以上在籍し充実しています。

当院は、大腸肛門病認定施設であり、日本大腸肛門病学会指導医・専門医が下部消化管・肛門疾患の診療を担当します。結腸がんはもちろん、治療の困難な直腸がんに対しても、抗がん剤、放射線治療、腹腔鏡下手術を組み合わせた集学的治療により、ほとんどの患者さんに対して人工肛門を避けられ、かつ再発率を低く抑えることが可能となっています。また、排便の機能が低下した方や、様々な痔疾患の患者さんにも適切な治療が行えるよう豊富に治療オプションを揃えています。

24時間、365日 ERと連携した内視鏡治療。上部・下部内視鏡治療だけでなく、胆道・膵治療行います。

当院では高精度放射線治療装置Elekta Synergy（エレクタ・シナジー）を使用して、放射線治療を提供しています。複雑な腫瘍の形に合わせた最適な照射を可能にする「強度変調放射線治療（IMRT）」、”ピンポイント照射”として知られている「体幹部定位放射線治療（SBRT）」、治療時に画像を取得がすることで高精度での照射を実現する「画像誘導放射線治療（IGRT）」 に対応しています。放射線治療医、医学物理士、診療放射線技師、看護師などの専任スタッフが協力して診療しています。

当院では、北米型ER体制を取り入れ、初期診断、初期治療を行った後に、専門科へ引き継ぎ、専門治療へ迅速に移行するように救急体制を整えております。また、ERでは、総合診療との立場から、１次救急より2.5次までの幅広い疾患に対応しております。
「断らない救急、地域に信頼される救急」24時間、365日を合言葉に、質の高い診断治療、地域の信頼に応えられる治療の提供にスタッフ一同、日々努力して参ります。

腫瘍内科では、手術不能進行がんに対して※)作用機序の異なる抗がん剤を組み合せる多剤併用化学療法を行っています。抗腫瘍効果が相乗的に増加するように抗がん剤を選択し、がんを手術可能まで縮小させます。また、副作用が分散し負担が減るので外来で行えます。再発の原因になるがん幹細胞に対しても、我々の発見したがん幹細胞阻害剤を併用することで根治を目指せます。大病院で治療法がないと診断された方々でも、このような治療法で治癒した症例を多数経験しています。
※）作用機序…お薬が生体に何らかの効果を及ぼす仕組み、メカニズム

スポーツ整形外科では、膝、肩、肘、足関節などの疾患には主として関節鏡を使用した最小侵襲手術を行っており、スポーツ選手の怪我からの早期復帰に寄与しています。とりわけ膝前十字靭帯損傷と半月板損傷に対しては県下でも有数の治療実績をあげています。また、当院では20年以上前から他施設に先駆けてスポーツ専門外来を設けており、適確な診断の下にリハビリテーションを中心とした保存的治療にも力を入れています。

PET-CT検査とは？

• 一度の検査でほぼ全身をみることができます。
• お薬を注射して約1時間の安静後、カメラの下で20分ほど横になるだけです。
• 注射したお薬の集まり具合で、良性・悪性の区別ができます。
• 同時にCTも行います。CTでは臓器の形をはっきりと映し出すことができます。
• PET と CT 二つの画像を重ね合わせることにより、正確な判定ができます。
• 全身を一度に撮影しますので、がんから離れた転移の発見に優れた検査です。

当院では、以下のような専門外来を設けております。
ペインクリニック
ストーマ外来
小児きこえ・ことばセンター
呼吸器センター
にきびセンター
睡眠時無呼吸症候群
化学療法センター
セカンドオピニオン外来
禁煙外来

症状緩和ケア外来

産婦人科

産科領域ではご希望に応じて麻酔科医師とともに硬膜外無痛分娩を提供しており、また助産師主導の院内助産（必要に応じて医師も対応可能）、さらに産後ケア外来・入院など、多様な妊産婦のニーズに応えられるように努めています。
ご希望があれば、分娩時、お一人に限ってご家族の方に立ち合っていただけます。また内科や小児科など他科との連携のもとで母子のさまざまな合併症にも対応しています。
婦人科領域では子宮頸部前がん病変に対する半導体レーザー蒸散術や円錐切除術、過多月経に対するマイクロ波子宮内膜焼灼術（MEA）、子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫に対する子宮鏡手術（TCR）などの低侵襲治療に積極的に取り組んでいます。
また放射線科・腫瘍内科・外科とも連携して婦人科悪性腫瘍の治療にも携わっています。

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小児科

小児科では出生直後から中学卒業までの小児が対象です。
急な体調不良に加え、アトピー性皮膚炎や喘息・食物アレルギーなどのアレルギー性疾患、低身長・思春期早発症など内分泌疾患、けいれん性疾患や頭痛など神経疾患の診療および乳児健診・予防接種を実施しています。
アレルギー外来ではアトピー性皮膚炎・食物アレルギー・喘息の診療をおこなっています。食物アレルギーでは経口食物負荷試験を積極的におこない、できる限り摂取制限期間を短くし、アレルギーの克服を目指します。
負荷試験はいかなる症状にも対処できるよう日帰り入院で最大限安全を確保して実施しています。
最近では乳児血管腫の内服治療や、心理カウンセリングにも力を入れています。

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