医療の質向上と情報活用のための診療情報管理
現代医療は、医療の質向上および医療の安全確保が社会の大きな要望でありますが、その医療の質の基本となるものは、医療現場で発生する診療記録(カルテ)および診療情報です。
診療情報管理室は、それらの記録・情報を収集、加工、分析、編集する部署です。院内で行われている医療行為をデータとして整理し、現状および問題点を把握することで医療の質向上に寄与します。診療記録の監査(質的・量的点検)や診療記録の開示、がん登録※1、クリニカルパス※2等の業務を3名の診療情報管理士が行っております。
※2 がん登録とは、「がん」と診断された患者様のがん情報を集計、分析、管理する仕組みのことです。がん登録推進法により、全ての病院での実施および都道府県への報告を義務付けられています。
※1 クリニカルパスとは、ある病気に対する治療や検査のスケジュールを表にまとめたものです。患者様が入院されてからの食事や処置、検査・治療、そのための準備、 退院後の説明等を日ごとに詳しく掲載しております。
業務内容
- 退院情報のデータ蓄積および退院時要約(サマリー)の管理
- ICD-10(国際疾病分類)およびICD-9-CM(手術および処置の分類)による分類(コーディング)
- 入院診療録の質的点検(診療行為記載内容のチェック)
- 入院診療録の量的点検(サインや記録の逸脱などのチェック)
- 各種臨床統計資料作成(疾病統計、手術統計、死亡統計など)
- 診療録開示請求窓口
診療録等の開示にかかる料金について - DPC(急性期入院医療機関別包括評価)に関する業務
- がん登録(全国がん登録の運用)(5年生存率予後調査)
- クリニカルパスに関する業務
- QIプロジェクト(日本病院会主催)への推進
スタッフ構成
- 川越 里佳(診療情報管理室室長)
- 中川 晃(診療情報管理士)
- 羽原 聡(診療情報管理士)
- 山下 沙貴(診療情報管理士)